「今日の練習はきつかったなぁ……ふぅ。」
バタッと控え室に倒れこんでしまった俺。
無意識のうちに俺はそのまま
本当の眠りに落ちてしまったみたいだ。
ん……んぅ……。
あれ?でも……何だかくすぐったい……?














密室













「ぅん……んー……?」
胸がざわざわした。
「や……っ……ん。」
そこもなんだかちょっと…くすぐったい。
イェンスは何だか変な気分になりそうでそっと身をよじった。
それなのに
誰だよ……また戻して……。

「ひっ……な……ん、やぁ……。」
ぎゅっと半身を握られたような。
あまりの不意打ちにちょっと感じてしまったのか甲高い声を響かせてしまうイェンス。
身体と共に頭も少しずつ覚醒してきた。
……まだぼやけた目ではあるがそこにいるのが誰なのかも
はっきりと見て取ることが出来……!

「キ…キア!どうしてこんなところにいるんだよっ!?」
「んなこたどうだっていいだろ。俺に会えて嬉しいんだったらな。」
いるはずのないキアの姿にイェンスは驚き顔を上げる。
同時にその姿を見て,声を聞いて
先ほどの甘い熱がまたよみがえってきてしまった……
「なぁイェンス?」
煽るような甘美な声色にきゅっと身悶えてしまう。
「キア……」








「あっちゃー……俺としたことが控え室に忘れ物しちまうなんて。」

タッタッタッタ
すると誰かが廊下を走る音と共に
イェンスの聞き覚えのある少年の慌てたような声が聞こえてきた。
どうやらこちらに近づいてきているようで。
「あ……俺のチームメイトだ!」
淫らにはだけた姿でイェンスが言う。

か……隠れないと!

思ったのもつかの間,こんな狭い部屋に隠れる場所などなく
少年のどんどん近づいてくる足音にせかされるように隠れたのは
狭いロッカーの中……。

ほぼ同時に少年が控え室に飛び込んできた。
間一髪……!









ロッカーの中は予想以上に狭く身体も密着する。
キアの掠れた声,反応している身体,全てからダイレクトに熱が伝わりすぎて
イェンスはいつも以上に敏感になってしまう。
「……ぅっ……ぁ」
けれど声に出してしまったら大変なことになってしまう。
それだけは絶対に駄目だ。
そう思っているのに身体はやっぱり素直で
疼く熱がその全部にうずめく……。
声が上がりそうになるのを必死に堪えて。

ふっと鼻で笑うキアの声が聞こえる。
それからがスッと手がシャツの中に侵入してくる。
少しだけ汗ばんでいるシャツをぬぐうように暗がりの中
大きな手が胸の飾りに触れた。
「!……っ。」

やめろ,と反撃することも出来ずうっと舌を噛む。
少しだけ血がにじんでも声を聞かれることを考えたらなんともない。



ガタッ!
「何処に置いたんだっったかなぁー……。」
少年と思われる声と共に,今度はロッカーを開け始める音がする。
「あー……誰かのロッカーに置きっぱなしとか?ちょっとだけ……覗かせてもらうか。」

そんな話を聞いてイェンスの脳裏によぎるのはもちろん
このロッカーの扉を開けないか……覗かれてしまったら……!
そんなことを考えていると自然にきゅっと身体とモノは硬くなってしまった。
キアはすかさずそんなイェンスのズボンに手を伸ばし
ぎゅっと包み込む……。





「っひぁっぐ!」




「へ!?だ……今何か声聞こえたような……?」
キアの不意打ち的な攻撃に思わず漏れてしまった濡れた声。
少年の戸惑ったような声にイェンスは耳を塞ぐ。
目もそう……ぎゅっと瞑って……。
それからぐっと堪えていたのが幸いしたのか
「気の所為か……。」
と少年はまたごそごそと探しものを始めたようだ。

しかしまだいつこのロッカーを開かれるかもわからない。
絶対に油断だけは出来ない。

しかし頭でそう思ってはいても,実際身体がついてくるかどうかは別問題で。
密着した身体が伝えるキアの
鼓動。
体温。
荒々しい程の息遣い。

全てが身体を震わせる。

「我慢してんのもなかなかそそるなイェンス……」
低く甘美な声が耳元で囁く。
この空間から外に漏れるほど大きな声ではないが
それが余計に感じてしまう。
どうしようもないほどに溺れてしまって……。

本能が理性に追いつかない。
声を我慢して汚してはいけないと射精を我慢して
荒れ狂う熱は行き場を失って電撃のように激しく身体中を駆け巡る。
「……っ!ひゃぅ……っ!」



「あったあった!ったくこんなとこから出てくるとは……イェンスのロッカーの中だなんて。」








「……ひゃ、ぅ……。」
こんな状況下で少年から自分の名前を呼ばれたことからの
あまりに大きな衝撃で思わずそのままロッカーを汚してしまった。
「ぐ……っんん!」
それでもまだ声を出すまいと我慢してしまい
全てを出し切ってはいないけれど……。
「はぁはぁ……っはぁ。」

「そういやあいつに貸してたっけなぁ……ころっと忘れてたぜ。」
やっと見つかった探し物に安心している少年。
「さて見つかったし,さっさと帰ろっと。」
鼻歌を歌いながら少年は控え室をあとにする。

同時にイェンスは狭いロッカーを飛び出した。
しかしキアにまだ残る強い熱を開放してくれる気はないようで……
キアのいやに響く言葉だけがイェンスを攻め立てた。

「もしかして我慢してたお前のあの声……聞こえてたんじゃねーの?」
優しく胸の飾りに触れるキア。
「いつもと違ってスリルあってこれもなかなかエロくていいなぁ。」
柔らかく唇をなぞるキア。

そんなのじゃ我慢できなくて
どうしようもなく感じすぎて

「キアッ!もう……早くさわ……触って!俺もう……!」
ぎゅっと抱きしめた自分の身体は焼けたように熱く
キアに……キアにねだってしまった。
俺がねだって……!
そんな自分にまた感じてしまう。
いつもと違う自分……

「イェンス……!」
真っ赤になるイェンスにキアもそして欲情の炎を燃やす。
「そんなにさっきのが悦かったのか?……ったくお前の癖に可愛いな。」
「俺の癖にってなん……っぁあっ!」
















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……で結局何が言いたかったのかわからない小説。
自己満足としては最高ですよ!誘わせたかった!
色香漂ってるのもっとセクシーに見せてあげたかった!
密室えちーでスリル満点で誘うのさそうそう。
イェンスたん大好き大好き大好き〜,いつも痛いことさせてごめんな。
愛ゆえなのよ!
でもあんまりえちーじゃなかったかも…愛だけでも感じ取って貰えたら…orz

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