タイトル『旅立ちの日』


















好きだから一緒にいたい
好きだから応援してあげたい

矛盾する2つの確かな気持ちに挟まれてやりきれない私の想い。
旅立ちが近づくたびに落ち込む私の心を隠すように,忘れるように…




















答えなど出ない堂々巡りだけれど,
どっちにしても進くんを笑顔で送り出してあげたいという想いは変わらなかった。
だからせめて,一緒にいられる時間を大切にしたくて・・・


私は気持ちを切り替えた。
野球留学をするという進くんの旅立ちのお手伝いをして
一緒に必要なものを買出しに行ったり
荷物をカバンに詰め込んだり。

いろいろ楽しいおしゃべりをしたり
一緒に進くんが作ってくれたうどんすすったり
今どうしてここにいるのか忘れちゃうくらいに
私は幸せだった。

でもやっぱり心の奥底では切り替わっていない何かがあって
ずっと引っかかっていたんだ。

自分の行動と相反する2つの想いに苛まれながらも
何とかそんな自分を覆い隠すように笑顔を作って向けて。

そうしている間にも自分が手伝う出発の準備も
着々と進んでいくのに・・・










旅立ちの朝もその笑顔は変わらずに保ち続けていた。
話を聞かされてから今までずっと
嘘の笑顔を見せ続けてきて
今更あとにひけるような状態じゃなくて

もう本当の笑顔なんてわからなくなってきて・・・

そんな今にも脆く崩れ去ってしまいそうな笑顔が消えてしまう前に







早く行って欲しい・・・






進くんはそんな私の気持ちを見透かしているのかいないのか
ただ空港で私の背中をぎゅっと抱きしめてくれた。
そしてただひとことだけ

さん」

と呼んでくれた。



やめて




今までの努力がなんでもなくなっちゃうから。

一番言ってしまいたい言葉が出ちゃいそうだから。

何より進くんが…

そう何より進くんが大好きだから。大切だから。

そんな進くんの優しい胸に顔をうずめて
私の顔はどうなっていたんだろう。

















果たして私は笑顔で送り出すことが出来ていたのだろうか。


あれからいつも考えているよ

野球頑張ってるかな
今何をしてるのかな
きちんと栄養あるもの食べてるのかな
部屋はきちんと掃除できてるのかな

進くんのことを考えていると幸せなはずなのにね,涙が止まらないの。
大好きな進くんのことなのに何でかな・・・







ねぇ…どうしてかな―――――。






















+++++++++++++++++++++++

なんでこう私は切な系ばっかり書こうとするんですかね?
我ながらあほですよ…夢小説ってのはキャラと恋愛が目的なのに・・・
だったらもっとラブラブしろよって…なんで私がキーボード叩くとこうなんの?
しかも最近毎度毎度名前変換する場所少なすぎ…。
そしてジレンマネタですか…すみませんです(涙)
BLGのネタからひっぱってきてしまった感じだ…orz
そして進くんなのは私が好きだから,ヤッチマッタ…鬱


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