タイトル『晴れのち雨,のちまた晴れ。』
「じゃあ2週間後になるのか,野球部は忙しいみたいだね,大変だ。」
「…悪いな。けどその日は絶対にあけておく,お前とデート…ってな。」
「あらまぁミズくん,顔赤いよっ。」
「うるせぇ!」
指きりまでして約束したのに,なんでこんなことになっちゃったんだろう…
「ん…何だか変な味だな…。」
そう,全ての原因はたったこの言葉だった。
差し入れしたお弁当にケチをつけたミズくんのこのヒトコトで
私たちは大喧嘩をしてしまったのだ。
必死に喜んでもらおうとお弁当を作っていったその日はただ腹が立った。
私も頭に血が昇っていたのかもしれない。
どんな風に,何が…
何も聞かずにただ啖呵を切って以来口を聞いてない。
もうあと何日もすればデートの日だというのに
ムードは最悪の状態だ。
今は随分と頭も冷えてきて今更ながら後悔している私。
ミズくんと何日も口を聞かないなんて野球の遠征以外で初めてのことだった。
何度も考えた。
何もなかったように話しかけようかとか
勝手に怒ってしまったことを謝ろうかとか。
そうするならどうやって謝ろうかとか。
でもその度にタイミングを逃しては落ち込んでいた。
そんな私をあざ笑うかのように,それでも月日は確実に過ぎていく。
カレンダーに指を添えた。
赤い花丸が咲いている日,何も出来ないうちにデートの日になってしまった・・・
私は少し早めに家を出た。
うじうじ部屋で考えていたら決意が揺るいでしまいそうになって、、、
ミズくんが来たらすぐに謝ろうって,決めたんだから…
だから早く来て…!
そんな私の思考とは裏腹にミズくんはなかなかやってこない。
もう約束の時間から2時間を過ぎようとしている。
「…ミズくん来てくれないのかなぁ…」
・・・そんな時
必死に走ってこちらへ向かってくるミズくんの姿が見えた。
2時間も遅れたというのに
私はそんなこと一瞬で忘れてしまって…
「…来てくれた…」
その事実だけが今の私の全てだった。
泣きそうになる私を見て,慌てたミズくんは
何か大きなハンカチのようなもので包まれた箱を私に差し出した。
「これ…なに?」
するとぷいっとミズくんは後ろを向き言ったのだ。
「…お前に弁当作ってきた。この間は酷いこと言ってごめん。悪かった。」
それからきまずそうにまた私の方を振り返ると頭をぼりぼりとかきながら
「弁当作りって意外に難しいんだな。」
なんて笑った。
嬉しくて涙がまたぼろぼろ零れてきた。
涙の理由を勘違いしたのかミズくんはごめんまずそうでと
今度は落ち込んでしまった,だから
抱きついて
私も素直に謝った。
「ごめんねミズくん,それと…ありがとう。指に切り傷まで作って」
「そうだ,
は笑ってる顔が一番…いい。つぅかそれ言うな!」
包帯ぐるぐる巻きの人差し指が勲章のように
私にはキラリと光ってみえた。
今日は何だかとってもいいデートが出来そうです。
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わけわかめろん〜…。
相変わらずの一発書きの上になんだこらぁ〜(涙)
デートの取り付けからデート本番までに喧嘩をおこしてみました。
本人たちにしたら大迷惑です(爆)
初めて二宮先輩に手出してみました。
進くんに並ぶ本命のミズくん先輩…難しいよ;
9と11しか出てないし…12には出ないのかなぁ…?
あぁ…浅はかで読み返せない…orz
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DreamEditor